高齢者の看護

ほんとに人それぞれ。

様々な意見もある。

わかってるつもり。

 

でも性格上、許せないことも、譲れないことも多々ある。

ばか正直、ばか真面目に生きている私からすれば

ありえない感覚だと感じることもある。

 

 

ある日の出来事。

外来で働く私は、採血をする。

もちろん元気な人の定期検診的な採血をすることもあり、

施設入所中の寝たきりの患者さんの採血をすることもある。

今日の課題は後者。

連れてきたのは施設看護師。

採血室に入るなり、ハイどうぞと言わんばかりの態度。

腕を見ると、左腕は腫れていたので選択肢から外す。

右腕を見ると、肘に褥瘡が出来かかってるらしく、スポンジっぽいものを当てている。

肘の内側、一般的な人が採血するところは覆ってなかったので

ここは採血できるかな、と見ようとすると施設看護師がひと言。

 

「もうどこでも刺したらいいじゃないですか。こんな状態なのに。

そんなたくさん採血したって何か変わるわけでもないのに。

どこででも採ったらいいでしょ。」

 

だって。

ん・・・血管が細くて筋のような血管しかないのよ。

でも失敗するのは嫌だから血管探してるのに、

どこでもいいでしょって・・・。

高齢だし、そりゃ余命は短いでしょうよ。

でも人を物のように、どこでも刺したらいい、なんて・・・。

私は文句を言いたかった。

けど飲み込みました。言葉を抑え込みました。

 

それでも私は1回で取れそうな血管を探して

失敗せずにとりました。

細かったけど、注射も入りました。

 

寝たきりの患者さんだとしても、

意識がほとんどなくても、

医師からの指示があれば採血も注射も、看護師はしないといけません。

先生が必要だと感じたから指示出したんです。

 

こうはなりたくないから、私は施設看護師は向いてないんだろうな。

施設看護師は、施設看護師でとても大変なのはわかる。

でも、そんな思いは同じ境遇の施設内で吐き出し合ってください。

 

その時、私は苦しかった。

こんなんだから看護師をしたくないんだ。

HSPが看護師するのは大変。

看護師の仕事は好きなんだけどな。

 

人との関わり方がうまくいかない。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

憎き、更年期