認知症⑨ まさかの最後
義母が亡くなりました。
（本文長いです。）
過去記事にもありますが、
入院していました。精神科病院でした。
入院してから７ヶ月を過ぎた頃、病院から旦那さんへ連絡が。
「転倒して頭を打って、出血してるのでＴ病院へ行ってもらいます。」
旦那さんは慌てて仕事を抜けて病院へ向かいました。
私も仕事が休みだったのですが、娘の塾があったので
娘を拾って病院へ向かいました。
・・・旦那さんの話によると、
入院中の義母は、病院を抜け出して道路を歩いていたところ、
コンビニの駐車場で転んで顔面を打ったらしいです。
近くの人が、救急車を呼んでくれたところに、
入院先のスタッフも到着し、
精神科病院でもＣＴ撮影できるということで、入院中の病院へ帰ったそうです。
その時は喋れていたけど、念のためＣＴを撮影したら脳内に出血があり、
大きな病院へと転院することになったそう。
そしてＴ病院へ運ばれたけれど、もう出血が広がりすぎているので
手術しても脳死か植物状態と言われ、どうしますか？と・・・。
で、旦那さんが兄たち（長男と次男）に電話し、
手術はせず、自然に・・・ということになりました。
精神科病院へ、徘徊するということで入院していたのに、
中庭までは許可出ていた。と言う病院側。
でもそれは中庭から出ていかないように注意しておくのが
職員の仕事と思うんですけどねぇ。
病院側には、
「よくあることなんです。」
って言われました。
よくあってはいけない事だと思うんですけど、
『病院側は悪くない、患者さんが自分の意志で出て行ったことです。』
って言ってるような気がしました。
病院スタッフは、自分たちを守ることで必死なんでしょう。
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そしてＴ病院では自発呼吸ができないため、人工呼吸器がついていました。
でも意外と全身状態は悪くない。
血圧も脈もしっかりしてました。
ただ、熱は高かったｔです。
呼吸もだんだんと自発が見られて、
１週間後には呼吸器が外されました。 なんと。
結局は植物状態という感じで、寝たきり状態が続きました。
病院側からは、再度、義母の方向性を確認されました。
このままでは栄養が入ってないので、胃管や胃ろうを増設して
生きていくか、そのまま自然に息が止まるのを待つか・・・。
私は、旦那さんの兄弟で決めたらいいよ、とだけ
言いました。
結局は何もせず、自然に。 ということに３兄弟は決めました。
そして月日は経ち、２ヶ月が過ぎた頃、
旦那さんの携帯に病院から電話がかかってきました。
コロナに感染した、と。
コロナ感染がまだまだ流行っている中、
全く面会できていないのに、
寝たきりで植物状態というのに、
コロナ感染・・・。
ここの病院もやってくれますね・・・。
それから連絡なく、１０日を過ぎた時、
連絡ないし治ってるんかな～なんて思ってました。
そしたら翌々日。コロナ発症から１２日目の朝に
病院から、「息が止まりそうです。」と連絡が。
え、そんな急に。
仕事を途中で帰らせてもらい、Ｔ病院へ向かう。
向かってる途中に旦那さんから電話で、
亡くなったと連絡があった、と。
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到着し、防護服を着て義母の姿を見に行くと、
触ってはいけない、と言われるし、
あっという間に死後の処置は終わってるし、
床ずれの有無さえわからず、
ほんとに顔を見るだけで終わってしまった。
きっと体を拭いてくれてもないんじゃないか、
ただ綿を詰めただけじゃないか、という
疑わしい気持ちがわいてきた。
そんな感じで結局は、グループホームとか
介護認定更新とか、必要がなくなって、
全てが終わってしまった。
私は思うところがたくさんあるのだけれど、
それを今、誰かに話しても意味がない。
単なる愚痴でしかないのだし。
ただ疲れた。今でも窓の外を見ると、
義母が歩いている気がする。
フラッシュバックされるのだ。
嫌な思い出しかない。迷惑だったとしか記憶がない。
恨みしかない。顔も見たくないほど受け付けない。
それでも旦那さんからすれば優しいお母さん。
とにかく全て終わったような気がするが、
まだまだ法要やらお彼岸。お盆と盛りだくさんだ。
私は何もしません、と宣言しているので
何もしていません。ちょっと手伝うくらい。
人が死ぬって、簡単なことじゃない。
残った人に迷惑かけないように準備しておかないと、と
心の底から感じた。
だからこんな家に嫁にくるの嫌だったんだ。
だから三男を選んだのにさ、結局は跡継ぎか。
親戚一同に騙された私。
そんな卑怯なことするから・・・。
